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私は子育てしながら、子どもが0から1歳の時期に通信講座で勉強をして、保育士資格を取得しました。現在、保育士として10年働いていて、充実した毎日を送っています。保育士になったことで、たくさんのことを学び、世界が広がったと感じています。
保育士になろうと思ったきっかけ
出産をして、これまで知らなかった新しい生活になり、楽しさと大変さで慌ただしい毎日でした。わからないことばかりでしたが、一つ一つ調べ、かわいい子どもに癒されながら初めての子育てをしていました。
子どものことを、もっと知りたい、育児の悩みをもっと解決したい、子どもとどう向き合っていくか。そして育児について調べ、たくさん本を読むうちに、様々な子どもと接する保育士に興味を持ち、保育士の資格を取りたいと思うようになりました。
その当時、周囲に保育士の資格を取りたいと話したところ、反対する人もいました。
「未経験で資格を取り、働こうとなんて、そんなに簡単なことではない」という意見です。
確かにその通りですが、私は保育士の資格を取りたいと思った自分の気持ちを大切にして、後悔したくないと思い挑戦することにしました。
保育士として働いて感じた「やりがい」
たくさんの子どもがいて、一人一人個性があります。どのように接するのか、その時々で変化していくため、正解はありません。
保育の仕事は、とても奥が深いです。
なかなか心を開いてくれない子どもが、どうしたら楽しく過ごせるようになるのか。たくさん話しかけて心がほぐれる時もあれば、近くで見守り子どもの世界を尊重することで安心する時もあります。
子どもによって、その時によって対応を考えながら、信頼関係を築いていきます。子どもが安心して、元気に過ごすことができるように近くで見守っていくことは、対応に悩むこともありますが、成長を感じると感慨深くやりがいを感じます。
また、いつも仕事と家事や育児で忙しい保護者に、「入園して、いつの間にかできることが増えた」とか「泣かずにできるようになった」など成長を伝えていただくことがあります。
とても励みになり、大変な子育て期にいる保護者と、子どもの成長を感じることができることに喜びを感じます。
保育士の大変なこと
体力面で、大変なことが多いです。感染症が流行しやすいので、子どもも自分も感染しないよう気をつかいます。乳児の抱っこやおんぶで腰痛が悪化することがあったり、幼児では、元気いっぱいの子どもたちと一緒に走りまわります。保育士にとって体力は必須です。
また保育の仕事は、感覚を研ぎ澄まし、細やかな気づかいが大切です。
子どもの体調不良に気づく、ちょっとした異変に気づくといった、いつもと違うことに早く気づかなくてはいけません。
また子どもへの声の掛け方でも、スムーズに動けるようにとか、子どものやる気を引き出すようにと気づかいが必要です。
保護者や保育士間でも、ちょっとした伝え方の差で違う受け取られ方になってしまい、トラブルになることがあります。
子ども同士の楽しく遊んでいるエピソードを保護者に伝えたいと思い、「いつもおもちゃを貸してくれる」と話すと、「子どもが我慢ばかりしているのでは」と不安を与えてしまうことがありました。
そんなつもりではなく、「お互い貸し借りができて仲良く遊ぶ姿がほほ笑ましい」と伝えたかったのですが、言葉が足りず反省しました。
保育士の収入・待遇面について
保育士の収入面は良いとは言えませんが、処遇改善手当があり、今後もっと良くなっていくことを期待しています。
私は地方都市で保育士をしていますが、正規職員で月給¥150,000〜、パートで時給¥1,000〜です。
私の園では勤務年数が上がっても月給の差はあまりないですが、ボーナスで差が出ています。仕事内容により手当もあり、月次経過記録など書類の作成をすると、正規職員でもパートでも月¥7,000〜の手当があります。
待遇面については、女性の多い職場なので、自分の子どもの体調不良や学校行事など、休みが取りやすいです。
子育て中の女性が多いので、皆が休みを取りやすいようにフリーの職員がいたり、助け合ってカバーしています。急な体調不良や女性特有の不調なども話しやすく、理解も得られ、他の業界よりも休みやすい体制ができていると感じます。
仕事と家庭の両立がしやすく、それぞれの家庭の状況に応じて、働き方を選びやすいです。フルタイム、パートや派遣、時短勤務など選択肢が多いため、家庭の状況が変化しても、長く続けていける仕事です。
保育士資格の取り方と難易度
保育士資格は保育士試験を受験して取得できます。筆記試験9科目合格後に実技試験2科目に合格することで取得できます。
1度の受験で合格しようと思うと難易度は高いですが、1度合格した筆記試験の科目は、3年間有効なので、数年かけて合格を目指すなら難易度を気にせず、挑戦しやすいです。
最初は科目数が多くて驚きました。たくさんのテキストを見て心が折れそうになりましたが、コツをつかむと勉強がスムーズに進むようになりました。
■ 保育原理
保育の歴史では人物名、保育に関する法令を確実に覚えることがポイントです。
■ 教育原理
教育に関する法律、人物名を覚えます。
■ 社会的養護
児童福祉施設の運営基準について、人数をしっかり覚えると良いです。
■ 子ども家庭福祉
子どもの権利についての条例や少子化対策などを理解します。
■ 社会福祉
社会福祉や社会保障制度など専門用語をしっかりチェックします。
■ 保育の心理学
発達の特徴と発達理論の提唱者を覚えることがポイントです。
■ 子どもの保健
子どもの発達、健康について理解を深めます。
■ 子どもの食と栄養
栄養素について、授乳、離乳、アレルギーについてしっかり学びます。
■ 保育実習理論
音楽のコード、子どもの描画表現など、理解します。
これまで勉強と言えば書いて覚えることを中心としていましたが、書いて覚えていては、たくさんの科目をこなすことは難しいです。時短重視で通信講座の問題をひたすら解くことに集中しました。問題を解く時も書かずに読みながら解くことで、たくさん数をこなすようにしました。
問題の形式は、選択肢から選ぶ問題で、繰り返し読んでいるうちに、理解を深めていきました。
このような勉強方法で、効率よく覚えていき、2回目の受験で筆記試験の全科目に合格できました。
覚えることは、たくさんありますが、少しずつでも勉強を続けることで、知識が定着していきます。興味のある子どもの成長に関しては、すんなりと入ってきて覚えやすい分野でした。得意な分野、既に知っている分野があれば、勉強がスムーズに進みます。
実技試験は選択で、私は造形表現と言語表現を選択しました。
造形表現は、自宅で問題のパターンをいくつも練習して絵を描きました。いろいろなパターンを練習して描くうちに、慣れてスムーズに描けるようになっていきました。
言語表現は、声を出して、たくさん練習しました。録画して客観的にチェックもしました。
実技試験はとても緊張するので、どの科目を選んでも十分すぎる程の反復練習で、自信をつけることが大切です。
勉強を始めてから、実技試験の合格まで2年間で保育士資格を取得できました。
私が勉強していた時期は、まだ子どもが小さく専業主婦をしていて、自分の時間は子どもが寝ている時間のみでした。
自分の時間が少なかったからこそ、時間をやりくりして、少ない時間でも勉強時間に充てるよう工夫しながら勉強しました。まとまった勉強時間は取れませんでしたが、こま切れの勉強時間でも積み重ねで、なんとか勉強時間を確保しました。
仕事や育児など多忙な状況にあり、試験勉強の時間を取ることが不安だったとしても、工夫することで資格取得は可能です。
保育士を目指す方へのメッセージ
自分は保育士に向いているのかと不安を感じることがあると思います。
いろいろな子どもがいるので、保育士もいろいろなタイプの保育士が求められると感じます。一緒に元気に遊びたい子どももいれば、穏やかに遊びたい子どももいます。
また、保育士は年齢層が幅広く、どの年代でも活躍できます。
若い保育士は、子どもと一緒に走りまわったり、子育て中の保育士は、保護者に寄り添うことがうまく、子育て経験は保育の現場でとても役立ちます。ベテラン保育士は子どものことをよく知り、いつも的確な対応をしています。
私は保育士になり、いくつになっても働けるという安心感と、いろいろな人と関わっていく中で楽しさと、成長しているという充実感を感じながら仕事ができています。
そしてなにより、かわいい子どもたちと一緒に過ごし、毎日元気をもらっています。
保育士に興味を持った今の気持ちを大切に、ぜひ一歩踏み出してください。
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